たったこれだけ!伝わるプレゼン資料の作り方(ストーリーライン編)

最終更新: 9月4日


・ページ数が多過ぎて聞いてるのがしんどい

・おしゃれ過ぎて意味不明

・字が多すぎて見る気が失せる

・なんかダサい

・結果何が伝えたかったのかわからない

プレゼンのブラッシュアップの依頼を受けていますが、こう感じることが何度かありました。折角良い内容なのに、相手に伝わらないのはもったいないなぁ、と思います。

そこで今回は、相手に伝わるプレゼン資料の作り方を解説していきます。前後編で分け、前編ではデザインについて、後編ではストーリーラインについて記載していきます。

1.なぜ分かりにくいプレゼンになってしまうのか



そもそも何故分かりにくいプレゼンになってしまうのでしょうか。これまでの経験上2つの理由があると考えています。

1)いきなりPCを開いて資料作成を初めてしまう

2)言いたいことを全部盛り込んでしまう

資料を作成しなければならないとき、いきなりPCを開き、パワポを起動していませんか?そして1ページ目から順に作成していませんか?これをしてしまう方のプレゼン資料に無意味なページが増え、論理構成も崩れがちです。

また頑張ったことを知ってほしい!伝えたい!そうして全部情報を盛り込んでしまっていませんか?ストーリーとしては起承転結の流れができているかもしれませんが、とにかく文字とページ数が多くなりがちです。聴いてる側は飽き、伝えてる本人も発表しながら周囲が冷めていくのを感じます。

2.ではどうすればよいのか

これを回避するには、以下のことが必要です。

1)事前に情報を絞り込みストーリーラインを作る

2)スライドのデザインをシンプルにする

今回は前者の「ストーリーライン」について説明します。

3.そもそもプレゼンの目的を理解する


みなさんは何のためにプレゼンをするのでしょうか?

多くの場合、「自分の希望した通り相手に動いてもらう」ためです。

例えば商品企画であれば開発の許可を出してもらう。

ビジネスプランコンテストであれば資金を提供してもらう。

商談会であれば商品を採用してもらう。

このようにプレゼンの目的が何かしらあるはずですので、まずは相手にどう動いてもらうためにこのプレゼンをするのかを明確にしましょう。

4.聴き手がどこで躓いているかを把握する

次に聴き手がどこで躓いているのかを考えます。

ストーリーラインは大きく分けて4つのフェーズから構成されます。

1)問題の明確化

2)問題箇所・真因の特定

3)解決策の設定

4)実行計画の策定


もし聴き手が、そもそもやろうとしていること自体に懐疑的な場合は「なぜそれをやる必要があるのか」を説明する必要があります。すなわち、1)と2)を重点的に説明するようなストーリーにします。

そうではなく、具体的に何をしたら良いのか分からず立ち止まっている場合は「どうやるのか」を説明する必要があります。3)と4)を重点的に説明するのです。

このようなボリュームコントロールを適切に行うことで、メリハリの効いた伝わるプレゼン資料を作ることができます。

5.さらに聴き手の状態を深堀する

重点的に説明する箇所を選んだあとは、その箇所の中でもさらにメリハリをつけていきます。上記4つのフェーズは、さらに8つに分解されます。

1)問題の明確化

 1-1.あるべき姿

 1-2.現状

2)問題箇所・真因の特定

 2-1.問題・チャンス

 2-2.本質的な原因

3)解決策の設定

 3-1.解決策オプション

 3-2.解決策の選定

4)実行計画の策定

 4-1.リソースの制約

 4-2.具体的な実行計画

例えばビジネスプランコンテストで、実は審査員が気付いていない社会的な課題に対しての事業である場合、2-1と4-2を主に説明する必要があるかもしれません。

社内での商品企画プレゼンであれば、背景等は参加メンバー全員が共有できているはずなので1や2はの重要度は低く3-1と3-2を理解してもらえれば決済者が承認してくれるかもしれません。

このように1-1~4-2のどれが明確になれば聴き手が動けるのかを考えていくのがこのフェーズです。

6.聴き手の疑問に関して答えていく

上記で分解して、聴き手の状態を深堀りしたら、次は聴き手の感じている疑問に対して答えるため根拠、補足説明、メッセージを作っていきます。

例えば「本当に今の人員でできるの?」という疑問を抱いていると考えたのであれば、「人手のかからないオペレーションの構築」や「採用活動・外注に注力する」等に関する実行計画を補足説明や根拠を付けながら答え(メッセージ)として設定していきます。

ここではしっかりと聴き手の疑問を考えること、そして想定される反論についても準備しておくことが重要です。

6.事例

それでは呉市起業家支援プロジェクトでブシツが行ったプレゼンを基に実際の事例を見ていきましょう。


呉市起業家支援プロジェクトでは、「くれワンダーランド構想」が基盤であったので、

1)問題の明確化

 1-1.あるべき姿

 1-2.現状

2)問題箇所・真因の特定

 2-1.問題・チャンス

 2-2.本質的な原因

等の「なぜやるのか」を説明する必要はほとんどありませんでした。強いて言うなら、私のプレゼンは呉市の課題の何を解決するモノなのかを説明するために2-1と2-2を少し厚めに説明する、と決めました。

それよりも今回は、

3)解決策の設定

 3-1.解決策オプション

 3-2.解決策の選定

4)実行計画の策定

 4-1.リソースの制約

 4-2.具体的な実行計画

といった「どのようにやるのか」「実現可能性はあるのか」という疑問に答えることに重きを置きました。その中でも市の課題という漠然とした大きな課題に対する解決策オプションは無限にあるはずなので、3-1は薄目、3-2は若干厚め、4-1、4-2を中心に説明することで事業としての可能性を感じてもらうことが重要だろうと考えました。



まとめると、下記のようなボリュームコントロールを考えました。

1-1 小

1-2 小

2-1 中

2-2 小

3-1 小

3-2 中

4-1 大

4-2 大

実際に資料は添付しておくのでご参照下さい。

起業家支援プロジェクトプレゼン資料(印刷用)
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7.ストーリーを組み立てる


ここまで来たら後はストーリーを組み立てていきます。

ストーリーの基本構成は下記の通りです。

実際は話が繋がるように微調整が必要となってきます。

最後に

いかがでしたでしょうか。

このようにストーリーラインを最初にしっかり固めることができれば、資料作成は本当にすぐ終わります。聴き手のストレスにならないように、必要な部分を必要なだけ説明し、いらない部分は切り捨てる勇気を持つ。こういうメリハリがプレゼンでは求められます。


プレゼン資料・デザイン編はこちら

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