LIFESHIFT

最終更新: 9月1日























≪著者≫

リンダ・グラットン

アンドリュー・スコット

≪問い≫

長寿化の中でどうすれば個人や家族、企業体の得る恩恵を最大化できるのか

≪概要≫

世界でいち早く長寿化が進んでいる日本は、ほかの国々のお手本になれる。多くの人が100年以上生きる社会をうまくきのうさせるのはどうするべきかを、世界に教えられる立場にあるのだ。活力と生産性を維持して長い人生を送り、人生の途中で変身を遂げることの重要性を実証するという面でも、世界の先頭に立ってほしいと思う。

1. 長寿化の影響

先進国において2007年生まれの50%は100歳以上生きると考えられる。ロールモデルのない中で長く生きることを前提に人生の計画をたてなければならない。具体的には従来の“教育・仕事・引退”という3ステージモデルが崩壊する。人生で多くのステージとキャリアを経験し、大規模な変化や移行をいくつも経験し選択肢を多く持つことの必然性が高まる。

長寿化が私たちに突きつける経済的現実を考えると、仕事のステージを非常に長くするしかない。しかし機械化やAIの時代の雇用、求められるスキルや技能は大きく変化するだろう。同時に非金銭的な生産性や活力という資産にも影響がでる。80歳まで休みなく働き続けられるのか。

2. 見えない資産

このような長寿化の影響を、困難ではなく活力と創造性をもって生きる機会にしていかなくてはならない。そのために、これまで意識していた有形資産(お金等)だけでなく、無形の資産(人間関係等)も獲得していく重要性が高まる。

1)生産性資産

人が仕事で生産性を高めて成功し、所得を増やすのに役立つ要素のことだ。スキルと知識が主たる構成要素であることは言うまでもないが、仲間や評判も含まれる。

2)活力資産

肉体的・精神的な健康と幸福のことだ。健康、友人関係、パートナーやその他家族との良好な関係等が該当する。活力資産を潤沢に蓄えていることは、良い人生の重要な要素の一つだ。

3)変身資産

大規模な変化や移行を経験するためには自身の変身を可能にする資産が必要だ。自分についてよく知っていること、多様性に富んだ人的ネットワークを持っていること、新しい経験に対して開かれた姿勢を持っていること等が含まれる。これまでの人生ステージではあまり必要としなかったが、マルチステージの人生では非常に重要となる。

3. 変革への課題

1)個人

100年以上にわたりアイデンティティを維持し、人生のさまざまなステージに一貫性を持たせることは簡単でない。否応なく自分の人生をみずからつかみ取るようになる必要がある。

2)教育

様々なステージで学習をする人が増える。多様な人々の課題や要望に対応しなくてはならないが、教育機関は保守的な産業だ。

3)企業

マルチステージを前提とした雇用形態、就業規則、人事制度の設計をしなくてはならない。

4)政府

引退年齢を引き上げられないまま平均寿命が延びて、年金・医療コストが増大すれば、財政はいずれ破綻する。一方でここまで見てきた通り、長寿化の真の課題は無形資産のマネジメントであり、この点について各国政府の対策は遅れを取っている場合が多い。

≪こんな人におすすめ≫

・将来に不安を感じている人

≪併せて読みたい書籍≫

・ワークシフト


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