EQ こころの知能指数





















≪著者≫

ダニエル・ゴールマン

≪問い≫

いかに情動に知性を持たせるか

≪概要≫

EQすなわち「こころの知能指数」とは、自分の本当の気持ちを自重し尊重して、心から納得できる決断を下す能力。衝動を自制し、不安や怒りのようなストレスをもとになる感情を制御する能力。目標の追求に挫折したときでも楽観を捨てず、自分自身を励ます能力。他人の気持ちを感じ取る共感能力。集団の中で調和を保ち、協力し合う社会的能力。

1. 情動と理性

理性的な判断を下すためには感情が不可欠である。感情によって私たちはまず大まかな方向性を与えられ、そこで初めて論理的知力を発揮できる、というわけだ。情動の脳は思考の脳と同じくらい理性的判断にかかわっているのだ。

私たちの脳にはこのように考える知性と感じる知性という二種類の知性がある。私たちが人生をうまく生きられるかどうかは、両方の知性のバランスできまる。この協調関係がうまくいくと、EQもIQも向上する。

2. EQが人生に差をつける

なぜ高い知能を持った人が不合理でバカげたことをするのだろうか。それは感情をコントロールする能力と学業成績が別だからである。

人生の成功度とIQの関係には例外ばかりである。その他もろもろの才能が生かせるかどうかはEQが関係する。こころの知能指数とは、自分自身を動機付け、挫折してもしぶとくがんばれる能力のことだ。私たちが知能をはじめとする様々な能力をどこまで活用できるか決めてしまう、メタ能力と呼ばれる能力も、このEQが重要となる。

3. 情動の後天的学習

心理療法で改善できるのは、主として情動反応が起きた後の対応の部分であり、情動反応を起こしやすい性向そのものを完全に消し去ることはできない。自滅パターンの引き金となるような場面に遭遇しても以前ほど過激な情動反応を見せなくなったものの、心の底にあった願望、不安、心の痛みは変わらなかった。

脳の仕組みで言えば、不安を掻き立てる場面に遭遇すると大脳辺緑系の回路があいかわらず警戒信号を発するのだが、前頭葉皮質とそれに関係する部分が新しく学習した健全な反応で介入する、ということなのだろう。このように情動の学習は生涯可能なのだ。

≪こんな人におすすめ≫

・EQを高めたい人

≪併せて読みたい書籍≫


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