開業届を出して1年、コワーキングスペースのためにやってきたこと

去年の今日、開業届を出し、コワーキングスペースを運営することを決めました。

今回はこの1年の活動を振り返ってみようと思います。


1.訪問者の状況


徐々に利用者様も増え、売り上げも右肩上がりで増えてきています。まだコワーキングスペース単体での経常的な黒字は難しいですが、少しずつ前進している実感があります!

曜日別でみてみると、曜日の中日と土曜日が多く、平日の始めと終わりが少ないように感じます。このあたり、来年度の運用方針で反映させてみようと思っています。


2.呉市起業家支援プロジェクトに出てみた

さて、ここから時系列でこの1年を振り返ってみようと思います。

始まりは呉市起業家支援プロジェクトです。2018年に呉へ戻ってきて知り合いを作るために最初に参加したのが、この起業家支援プロジェクトのセミナーでした。翌年まさか自分がこれにチャレンジしてるとは思いもよりませんでしたが、チャレンジの気持ちでエントリー、採択していただきました。

予測財務の作成や事業の経済性を考えるにあたって、MBAで学んできてよかったなと強烈に感じました。ビジネスプランを考えるための論点が初めから分かっていたことは大きなアドバンテージだったと思います。ちなみにブシツは無人運営を実現するために結構特殊なビジネスモデルを採用しています。


3.クラウドファンディング初チャレンジ

ビジネスプランコンテストで採択されたため、ふるさと納税型のクラウドファンディングを実施しました。初めてのクラウドファンディングは分からないことだらけで、こんなに文章を書くのに頭を使ったのはグロービスのDAY4(レポート会)以来です。

ちなみにクラウドファンディング開始直後は結構うつになりかけました。人からお金をいただくための情報発信が苦痛だったためです。

そんな時に前回の起業家支援プロジェクトの採択者から「プロジェクトの進捗を純粋にみんなに共有すればよい。それで共感してくれてたまたま投資してくれたらそれでいいし、そうじゃなくても見てくれてるだけでありがたいよね。お金をください!ってわざわざ言わなくていいんじゃない?」というアドバイスをいただいてから気持ちがかなり軽くなりました。

おかげでネクストゴールも達成させていただき、無事開業に向けて動き出すことができました。


4.物件探し

クラウドファンディングの原稿を考えてるのと同時に物件探しも行っていました。コワーキングスペースは結局坪単価ビジネスです。人が作業するスペースがおよそ1坪なので、その人のLTVを考えながら1坪いくらであれば採算があるかを考える必要がありました。

ドロップインは500円と最初から決めていたので、家賃と坪単価両方がこのドロップイン価格で成立する物件を契約する必要があります。そのため呉駅から徒歩圏内の物件の坪単価を全件調査し選定しました。


5.備品探し

クラウドファンディングをしながら備品探しを行いました。メルカリやジモティを活用しながら無償もしくは低価格で備品(主に家具)を供給してくださる方を見つけ、直接訪問&受け取りをしていました。文字通り広島県内をひたすら走り回りました。

結果として初期の備品にかける予算は25万円もかかりませんでした。結果として顧客不在のリスクある中でこの判断は正しかったと思います。

また何を思ったか、木材あったら何か使えるんじゃね?ということで木材をかき集めました。結局この看板しか作りませんでした。無計画の行動はダメですね...。


6.システム構築

物件探しや備品探しより苦労したのがシステムの構築でした。無人運営というのは「単にスタッフがスペースにいない」ということだけでなく、予約や問い合わせに対する人的稼働もできるだけ抑えるということです。

スタッフがその場にいない問題は例えばスマートロックや監視カメラの設置で解決しますし、実際ブシツも監視カメラがによって一定のセキュリティを担保しています。

しかしシステムに関してはサイトとの相性や自動化の範囲等を加味する必要があります。意外と月額の自動引き落としを遠隔で行える無料の決済システムが無かったりします。

ご利用者様の不利益にならない、かつ我々も変に稼働を取られないシステム、それも業務プロセスと整合し、シームレスに業務が繋がるように設計する部分に非常に頭を使いました。


一方で「機能やサービスとして捨てる」こともしています。例えば今貸切が1日単位でしかできないこと、1日利用なのに入室時間をわざわざ選ばなければならないこと等がこれに該当します。無料×業務フローとの整合性の中で最高のパフォーマンスを出すために、妥協する箇所はかなり考えました。

もちろんすべて有料のサービスを使えば実現できますが、坪単価ビジネスでこれ以上の固定費の引き上げは単価の上昇を招きます。


7.呉高専の学生さんとの出会い


そうこうしているうちに呉高専の先生や学生さんと出会いました。空間づくりについて色々教えてもらいながら、学生さん達からもご意見を頂戴しました。この活動を皮切りに、呉高専さんとのやり取りも徐々に増えていきます。


8.照明の変更

江田島のたにもとのいえ・谷本さんにお願いして照明の付け替えを行いました。これにより、直管の蛍光灯からレールライトに切り替わりました。

呉高専の先生から、場の雰囲気を変えるのは1.天井、2.床/壁、と教えていただいたので、まず先に照明を変更することにしました。実際蛍光灯や配線自体が少し不調で、電気工事も必要でした。

この照明変更により、一気に事務所感が無くなりました。


9.オープンへ

4月1日、ブシツをオープンしました。この頃はもうコロナが騒がれていて、なかなか表立って人集めがしにくかったことを覚えています。

ちなみにオープン当初のロゴはココナラで依頼していましたが、そこから呉のデザイン事務所 guideの久保さんにお願いして新しいロゴを作成していただきました。ブシツということで部活っぽく〇〇部の意味を込めて、「Bu」とも読めるし「ぶ」とも読めるこのアイコンが凄く素敵です。色んな見方ができる人が集まれば良いな、という意味でも非常に世界観が合って好きです。


10.キャッシュエンジン創出へ

ブシツ単体での黒字化は、最初から困難だと理解していました。そこでキャッシュエンジンとなる他の事業をブシツの共通コストで展開しようと考えました。そこで実施したのが、1)事業支援、2)アフィリエイト、3)物販です。


事業支援はそのままで、事業計画書の作成やプレゼンの作成です。丁度コロナで補助金申請のニーズが多く出ていたので、仕事には困りませんでした。またコロナで将来を不安視した方が起業・開業するケースも増えていたので、ビジネスプランを一緒に考えたり政策金融公庫へ提出する資料の作成代行なども割と多く受託することができました。


アフィリエイトは先日まで行っていた書評ブログです。ビジネスに関心のある人に対してリーチしたかったので、ビジネス書の書評を開始。アフィリエイトで収益も上がるしSEOにもなるし自分の勉強にもなるということで始めましたが、こちらは普通に失敗しました。収益化ができなかったのと、amazonアソシエイトの審査が通らなかったためです。

もう少し真剣にやれば通ったかもしれませんが、規約を読むのもちょっとしんどくて...笑


物販として、本業のお菓子やおつまみを販売しました。廃棄予定の賞味期限がほとんどないものを仕入れ販売する取り組みです。本来であれば郷原工場で即売会を実施するのですが、コロナの影響で中止にしていました。そのため返品や過剰在庫の行き場がなかったので代わりにブシツで販売しました。


こんな感じでトータルでは普通に黒字になっていましたし、資金としてもショートすることはありませんでしたがそれでも本業での黒字化をもっと加速させる必要がありました。


11.棚作り

大きな活動の一つに、呉高専の学生さんが主体となって進めてくださった棚作りです。授業の一環として、しっかりと納期通りに進めることができました。

コロナで集まれず、学校も休みだったのでコンセプト・デザイン設計をオンラインで行いました。ただ物が欲しいわけではなく、人との繋がりを作れたり、ブシツの部室感を醸成できる象徴的なアイテム・機能とは何か、ということを真剣に議論しました。

成果物は写真の通りで、本当に素敵な、素晴らしいものが出来上がりました!今後も少しでも学生さんのチャレンジをアウトプットできる場所にできたら嬉しいです。


12.ビラ配り・ポスティング

棚作りと並行して、6~8月はビラ配り(ポスティング)もしました。徐々に学生のオンライン授業が広がっていたこと、会社もテレワークをガンガン推奨していたこともあって需要が一時的に増えると考えたためです。結果として一定の効果はあり、1000枚配布して3名きてくださいました。0.3%なのでポスティングの成果としては平均だと思います。実際今は学生さんの登録が増えてきています。


しかし丁度暑い時期、2歳になりたての娘を抱っこしてポスティングしたのはかなりしんどかったです。二人で汗をかきながら歩いてポスティング、マンションの場合は「チラシお断り」の張り紙を一生懸命探してからポスティングしていきました。


ただ紙の印刷代や自分たちの稼働を考えた時、費用対効果としては低いと感じたため、今後はもう二度と行うことはないでしょう。


14.いいオフィスさんのシステム導入

ある日、いいオフィスさんよりFCのお話を頂戴しお受けすることにしました。といっても運営方針等に何か縛りがあるわけではなく、純粋にいいオフィスの会員さんも使えるようにする、というものです。素敵なサイトも作成していただきました。


15.床変更

来年より開業される呉の業者さんにお願いして床を変更してもらいました。天井・床・壁が場の雰囲気を大きく左右する、というご指摘の通り大きな変化となりました。より快適で使いやすい空間にしていけたらと思います。


16.今後の展望

2021年はイベントをどんどん開催していこうと思います。もちろん感染症対策はしっかり行い、オンラインもオフラインもどちらも適切に実施していきます。呉市でコワーキングスペースを使ったことが無い、そもそも使い方が分からない、知らない、という方に、一度でもいいから体験していただくことをテーマに動いていこうと思います。


また自宅でサロンや塾を開業されている方向けのレンタルサロンとしても展開できればと思っています。


来年度も一生懸命頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!

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連絡先:kure.coworking@gmail.com

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