10年後の仕事図鑑
最終更新: 2020年9月2日

≪著者≫
堀江 貴文
落合 陽一
≪問い≫
どう生きるか
≪概要≫
未来を想像したところで、その通りに実現することなんてありえない。未来を想像して怯えるなんて暇人のやることだし、今を懸命に生きることが大事と思っている。
よく考えてみて欲しい。一度きりの人生に不安を持ちこむことに何の意味があるのだろうか。今この一瞬に全力で向き合い、心の底から楽しむことが、命を与えられた私たちの使命ではないだろうか。未来を悲観して足をすくめている時間など、一秒たりともない。
1. 人類とAIの共存
一度きりの人生において未来を不安に思い、怖がって躊躇している暇はない。機械やAIが働いてくれてる間に好きなことで稼ぐ、仕事自体が楽になりよりクリエイティブな業務に移行できる、等ポジティブな方面を見て今行動したほうが良い。
そこで我慢して、速く、安く働こうとするから自動化するよりコストが下がる。結局自動化、機械化、IT化はコストでのみ代替を評価する。またコストの点からみると、安い仕事で我慢している人の存在が無くならない以上、労働単価が上がることはない。
「AIに職を奪われる」と悲観している人は、使われる側として搾取されている。価値を生み出す方へ視座を持っていけないのは、これからの時代で極めてまずい。現時点では半人力・半機械が最適解。形式としては2パターンある。UberのようにAIが自動で判断しそれに従って人間が動くパターン。そしてくら寿司や未来の介護のように、AIや機械がこれまで人間のやっていた仕事を代替してくれ、人間がより人間らしい業務や価値創出に集中できるパターン。
2. 学びと技能の変化
旧世代の教育を受け続けることを義務付けられている一方で、社会システムは瞬く間に変わっている。本当はそんなことを学ばなくて良い、ということを9~15年もやらされる。同世代とのつながりは本当に必要なのか?多様な人材と一緒に何かやり続けたほうが、これからの時代は良いのではないか?
仕事においても今後専門性を突き詰めていくより色々なことにチャレンジしたほうが良い。テクノロジーのおかげで、長時間その分野にのめりこまなくても一定のクオリティが出せる時代になってきたためである。突き詰めるよりも、色々なことに挑戦し、自分なりの価値の組み合わせを見出していくことがリスクヘッジになる。
総じてワークとライフの関係性は完全にバランスではなくなった。パソコン一台あれば画一的な仕事をしなくても十分稼げる時代になった。これからは差別化した人生価値を仕事と仕事以外の両方で生み出し続ける「ワークアズライフ」を体現する者だけが生き残れるだろう。
3. 未来を生き抜く2パターンの戦略
ブルーオーシャン戦略とコンピーター依存戦略が考えられる。
ブルーオーシャン戦略とは、コンピューターでは到達不可能な価値を創出し続け、時代を先に進める人。コンピューターには「これがやりたい」という動機や目的がないため、この目的をもって一点突破していく人と違うことをする人が生き抜いていく。
コンピューター依存戦略とは、責任と生存戦略をコンピューターに委譲し、プラットフォームの中で生きていく人。Uber等である。データから計算可能な予測をコンピューターに任せ、実働を人間がする、というような具合である。
どちらが良いという二元論ではなく、仕事や生活でどちらも取り入れながらやる人が増えていくと考えられる。
≪こんな人におすすめ≫
・若手のビジネスパーソン
・学生
≪併せて読みたい書籍≫
・AI vs. 教科書が読めない子どもたち
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