GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代

最終更新: 9月2日





















≪著者≫

アダム・グラント

≪問い≫

どうしたらギバーになれるのか

≪概要≫

これまでの議論は、人に与えるギバーか、自分中心のテイカーか、の二分論であった。本書ではその両方のバランスを取るマッチャ―、すなわち与えることと受け取ることのバランスを取ろうとするタイプが実は最も多いことを述べている。すなわち「ギバー」「テイカー」「マッチャ―」と、人間の思考や行動で三類型している。

1. ギバーには二種類存在する

三類型だけでなく、ギバーもさらに二種類存在することが分かった。成功するギバーは自分と相手に関心を持ち、双方が良くなるように動く「他者志向性」という特性を持つ。一方で相手にだけ関心を持つのは自己犠牲型のギバーで、食い物(カモ)にされる可能性がある。双方が良くなる、ということは場の価値もそれだけ高まるということだ。

成功するギバーは1)人脈作り、2)協力、3)人に対する評価、4)影響力、で独自のコミュニケーション法を用いる。薄い人的ネットワークと深い人的ネットワークを繋げることに尽力する。同僚と協力しながら利益のパイを大きく増やす働き方をする。また他者の才能を見極め、権限移譲しながら育成する。さらにこれらを通じて優位を確立しつつ弱みを見せることで信望を集め影響力を発揮している。

2. 他者志向を意識する

ギバーが燃え尽きるのは、与え過ぎたことよりも、与えたにも関わらず困っている人をうまく助けてやれないときに燃え尽きるのである。そこで、他人の役に立ちながら自分の利益も追及できそうな場合にギブすることが重要である。受け取るより多くを与えたとしても、決して自分の利益は見失わず、それを指針に「いつ、どこで、どのように、誰に与えるか」を決めるのだ。

また、与える場合は一日に一つずつ与えるよりも、一日にまとめて与えた方が良い。さらに、年間にギブする時間は100時間と決めて制限した方が、より自身の幸福度とギブのパワーが向上することも分かっている。

3. テイカーに対処する

このように意識したとしても、テイカーを見極め細心の注意で対処する必要がある。テイカーは自分のことで頭がいっぱいなので、自分に矢印が向きがちな人程テイカーの可能性が高い。例えば一人称が「私」であったり、プロフィールの画像の中央に大きく自分の画像があるような人である。

テイカーと遭遇した場合、ギバーはマッチャ―として振舞うことをお勧めする。相手の出方次第で助けたりしっぺ返し(相手の主張に張り合う)したりする立場をとる、「寛容なしっぺ返し」を意識する。3回のうち2回はしっぺ返しをするが、1回は受け止め、こちらが被害をこうむる(ギブする)のを享受する。信頼は築くことこそ難しいが、壊すのは簡単だからだ。

≪こんな人におすすめ≫

・成功したい人

無条件の愛、ではなく打算を含んだギブを行うことが成功のカギである、という主張は非常に安心感がある。他者を思いやることと自己の利益を追求することを両立させる、という文脈はまさに「志」を思い出させる。

≪併せて読みたい書籍≫

・志を育てる

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