稲盛和夫の実践アメーバ経営 全社員が自ら採算をつくる





















≪著者≫

稲盛和夫

≪問い≫

いかにアメーバ経営を実践するか

≪概要≫

アメーバ経営では、会社を小さな組織に分け、それぞれを「アメーバ」と呼ぶ独立採算部門にしていく。一つ一つのアメーバは「売上最大、経費最小」という経営の原理原則を全員で実践する。リーダーは自分のアメーバの目標をメンバーと一緒に立て、その達成を目指す。メンバーもそれぞれの持ち場・立場で目標達成に向けて努力し、個人の能力を最大限に発揮していく。 

その結果、社員は仕事をつうじて自身の成長を実感し、目標を仲間とともに達成する喜びを味合う。このような全員参加経営によって、経営理念の「全従業員の物心両面の幸福」を追求していくのである。

1. 哲学の共有

経営において一番大事なことはトップである社長が立派な考え方や哲学を持つことであり、その考え方や哲学を従業員と共有することである。アメーバ経営を行うにあたっては、このことを最初に手掛けなければならない。

確かにどのような考え方をしようと自由だ。しかし、うちの会社はこういう考え方で経営をしていくつもりだから、うちの会社で一緒にやっていこうと思うのなら、ぜひそれを理解してもらいたい。理解できない人は自分の考えを理解してもらえる会社にいってもらってよい。

2. 組織作り

全社員が「売上最大、経費最小」を目指す全員参加経営の実現が、アメーバ経営の第一の目的である。細部化した各アメーバには、経営意識を持つように育成されたリーダーを置く。そして部門別採算制度としそれぞれが「売上最大、経費最小」に対し主体的に全力で取り組んでいく。

またアメーバの組織作りの要諦は「まずは機能ありき」である。会社を運営していくための「機能」を明確にして、それぞれの機能が最大限に発揮されるよう組織を編成していく。

1)営業

「売上最大」を目指して受注・納品・代金回収までの一連の活動を行い、製造部門に生産案件をもたらし、事業を拡大する

2)製造

顧客が要求する品質と納期で製品やサービスを提供し、付加価値の最大化を目指す。

3)研究開発

社会のニーズに合った新製品や新技術を開発し、あたらしい製品・サービス価値を製造部門に提供する。また、新しい価値を創出して新市場をつくりだす。

4)管理

経営理念や会社方針の浸透と管理ルールの設定・運用を通じて採算部門をサポートし、健全な企業経営を実現する。

3. 運用ルールの構築

「売上最大、経費最小」に向けた取り組みの成果が各アメーバの実績としてタイムリーに反映されなければならない。今日一日、一生懸命頑張った結果が次の日に分かれば、会社員が実績数字に関心を持つようになる。またその数字が一日一日積み上がっていくことを実感できれば、目標を達成するやりがいや楽しさも生まれるだろう。

同時に社員の目標達成への思いだけを突出させてエゴや利己主義を増長させたり、特定の部門だけに都合のよい公正・公平さを欠いたりしたものであってはならない。したがって単に会計の常識や一般論に従うだけでは運用ルールを構築することができない。

アメーバ経営を導入する際に重要となるのは、その組織の会計処理が公明正大かつ正確、迅速に行われることである。そうした会計処理の原理原則がこの通りである。

1)一対一対応の原則

モノと伝票を一対一で確実に対応させる。

2)ダブルチェックの原則

3)完璧主義の原則

売上や採算の目標にたいてい「100%に達しなかったが95%は達成できたので、まずまずの結果だ」という考え方であってはならない。「95%の達成で良いなら、90%でも80%でも良いではないか」となり、社内の規律が甘くなっていくからである。

4)筋肉質経営の原則

売上や利益を生まない余分な在庫や設備を一切持たない。

5)採算向上の原則

全社員が経営者意識を持ち、「売上最大、経費最小」を実現する。

6)キャッシュベースの経営

7)ガラス張り経営の原則

全社員が経営状況を知ることができる状態を作ることである。

≪こんな人におすすめ≫

・経営者

≪併せて読みたい書籍≫

・アメーバ経営 (日経ビジネス人文庫)



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