最新 図解で早わかり MaaSがまるごとわかる本

最終更新: 9月1日




≪著者≫

楠田 悦子

森口 将之

≪問い≫

MaaSとは何か

≪概要≫

「Mobility as a Service」の略でマースと発音されています。移動のしやすさを、従来の交通手段(マイカーや電車など)つまり「モノ」の提供によってではなく、「サービス」によって実現するという意味合いが込められています。

1. MaaSの基本

Mobility as a Serviceとは、あらゆるモビリティサービスを組み合わせて、車を所有する生活よりも、より良い生活を実現するサービスを作り出すこと。イシューは「人々の移動をより便利で快適に、環境に負荷をかけずに行えるか」です。

MaaSが誕生したのはフィンランド、ここは運輸と通信を一つの組織が担当しているためである。また自国に自動車メーカーが無いため、MaaSによる自動車販売数減少への抵抗や既存事業からの反発(自分たちはこんな規制のなかでやってたのに)が無かったことも要因である。同時に国内にノキアという通信事業者が存在していたことも忘れてはいけません。

フィンランドではMaaSの実現に向けて、1)規制を段階的に撤廃し、各交通事業者が独自に持つデータとAPIのオープン化、2)利用者視点に立ったサービスの提供、という2つの目的のために、あらゆる交通手段の法律を統一化した。複数のプラットフォームが存在し、そこから多様なモビリティサービスを柔軟に選択できるようにすることを目標としている。

2. 日本でのMaaSの展開に向けて

Maasのレベル感は5つに分類される。

0)統合無し

1)複数の交通事業者を横断した経路検索

2)一時利用検索から決済までの統合サービス(Japan Taxi)

3)サブスクによる統合サービス(Whim)

4)国の政策レベルのサービス提供

日本において、移動手段と移動手段を単純につなぎ合わせただけでは収益が上がらないことがこれまでの実証実験から分かった。理由は、大都市以外での公共交通機関が基本的に赤字で補助金に頼っている体制だからだ。そのため、持続的にMaaSで収益を上げるためには、多様な周辺サービス(子育て、医療福祉、小売、都市開発、観光など)とビジネス連携していかなくてはならない。

3. 観光型と地方型

多くの観光地では以前からフリーパス、フリー切符などの企画乗車券が存在していた。これをデジタルにすればMaaSになる。

また都市型MaaSが多様な交通手段をシームレスにつなぐことであるのに対し、地方型MaaSは単一の交通にあらゆる機能を持たせる必要がある。加えて地方では特に、公共交通機関間の距離、すなわちラストマイルの移動をどうするかも問題である。これは、電動キックボードや自転車のシェアという既存のモビリティを活用するパターンと、あらゆる公共交通機関を一か所にまとめるパターンが解決策としてある。

≪こんな人におすすめ≫

・若手のビジネスパーソン

・就活中の学生さん

なんとなくMaaSについて知りたい方にはお勧めです。知識がある程度ある方には物足りないと思います。事例が豊富に書かれているので、具体的に分かりやすいだけでなく、日本で展開するために検討すべきことなでにも踏み込んでいるところもポイントです。

≪併せて読みたい書籍≫

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