怒らない伝え方

≪著者≫
戸田 久美
≪問い≫
どのように伝えるのか
≪概要≫
怒りは人間にとって自然な感情です。怒る必要があることには怒ってもいいのです。大切なのは、伝え方を工夫することです。それにもかかわらず「怒ることで人間関係を悪くしたくない」という思いから、「怒れない…」という悩みを持っている人が急増しています。
1. 正しい怒り方
1)犯人捜しではなく問題箇所の特定と解決策の策定を一緒に行う
2)困りごと、直してほしいことは単刀直入に具体的に言う(ただし主語は「私」)
3)許せない範囲をころころ変えず、一貫させる
4)短く伝える、長いアドバイス=説教と自覚する
5)主張だけでなく相手の言い分を聞く、相手の背景を考える
2. 怒りのタイプ
1)原因追求型(なんでこんなことしたのか、理詰め)
└勝ち負けで判断、優位に立ちたい
2)決めつけ型(いつもそうだよね、絶対そうだよね)
└優位に立ちたい、相手に嫌な思いをさせたい
3)自分ルール押しつけ型(常識的に考えて○○、〇〇すべき)
└許容範囲が狭い、内向き
4)気分でやつあたり型(ドアを大きな音でしめる、ため息を聞こえるように付く)
└許容範囲が狭い
5)一方通行型(つべこべ言わずやれ)
└許容範囲が狭い、リーダーシップが分からない、語彙力が無い
3. 伝え方
1)人格ではなく行動に注目する
2)何がどう変わって欲しいか具体的に伝える
3)「私は」を主語にして伝える
4)態度は冷静に
5)相手と対等な立場に立つ
6)「自分が正しい」というスタンスに立たない
7)相手の怒りに過剰反応しない
≪こんな人におすすめ≫
・怒って後悔したことがある方
≪併せて読みたい書籍≫
・怒りが消える心のトレーニング
・自分の「怒り」タイプを知ってコントロールする はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック