嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

最終更新: 9月1日





















≪著者≫

岸見 一郎

古賀 史健

≪問い≫

どうすれば幸福に生きられるか

≪概要≫

「人は変われる」

仮にあまねく人の「現在」が「過去」の出来事によって規定されるのだとすれば、両親から虐待を受けて育った人は、すべてがご友人と同じ結果、すなわち引きこもりになっていないとつじつまが合わない。過去が現在を規定する、原因が結果を支配するとはそういうことでしょう。アドラー心理学では過去の「原因」ではなく、いまの「目的」を考えます。つまり「外に出たくないから、不安という感情を作り出している」と考えるのです。我々は原因論の住人であり続けるかぎり、一歩も前に進めません。

1. トラウマは存在しない

アドラー心理学では、トラウマを明確に否定します。確かにトラウマが現在の不幸を引き起こしていると考えるのは、人生を物語として捉えたとき、その因果律のわかりやすさ、ドラマチックな展開には心をとらえて離さない魅力があります。

しかしアドラーは「いかなる経験もそれ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。われわれは自分の経験によるショックに苦しむのではなく、経験の中から目的に叶うものを見つけ出す。自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定するのである。」と述べている。

2. 劣等感は主観的な思い込み

劣等感とは自らへの価値判断にかかわる言葉であり、「客観的な事実」ではなく「主観的な解釈」によるものです。例えば身長が低い、という客観的な数字はありますが、その事実に劣等性はありません。その数字に対して劣っているかどうかの意味づけをするのは自分です。そして主観的な解釈を生み出すのは社会的な文脈、人との比較で成立するのです。世界に自分一人になれば、身長の数字に劣等感は生まれないからです。

3. 他者の課題を切り捨てよ

自らの生について、あなたができるのは「自分の信じる最善の道を選ぶこと」、それだけです。一方でその選択について他者がどのような評価を下すのか。これは他者の課題であって、あなたにはどうにもできない話です。まずは「これは誰の課題なのか」を考え、課題を分離しましょう。そして他者の課題には介入せず、自分の課題には誰一人として介入させない。これは具体的でなおかる対人関係の文美を一変させる可能性を秘めた、アドラー心理学ならではの画期的な視点になります。

≪こんな人におすすめ≫

・若手のビジネスマン

・自分を変えたい人

自分を変えたいと感じていて、本当に実践する人じゃないとつらい書籍だと思います。変われないのは、変わらない何かしらの目的があり、過去のつらい経験はその目的を正当化するためのただの言い訳である、というような話になっています。この考え方が“正解”なのではなく、こう考えないと“変われないよね”という捉え方の問題だと感じました。

≪併せて読みたい書籍≫

・幸せになる勇気

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