失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織





















≪著者≫

マシュー・サイド

≪問い≫

どう失敗と向き合うか

≪概要≫

何か失敗したときに、「この失敗を調査するために時間を費やす価値はあるだろうか?」と疑問を持つのは間違いだ。時間を費やさなかったせいで失うものは大きい。失敗を見過ごせば、学習も更新もできないのだから。失敗から学ぶことは最も「費用対効果」がよい。

1. 進んで失敗する“意志”を持つ

人はたいてい、自分は頭が良くて筋の通った人間だと思っている。だからこそ、その信念に反する事実が出てきたときに自尊心が侵され、問題が深刻な場合は矛盾が大きすぎて心の中で収集がつかず、苦痛を感じる。そんな時に自分の間違いを認めるのは、自分が思っていた程有能でなかったと認めることになるため怖いのだ。そこで「事実を否定し解釈を歪める」という選択をしてしまう。士業や組織のトップになればなるほど、失敗を認めない傾向が出てくる。自分の完璧主義を詭弁で補おうとするのだ。

このバイアスから逃れるためには進んで失敗する意志がなければならない。肝心なのは自分の仮説に溺れず、健全な反証を行うことだ。我々はつい、自分が「わかっている(と思う)こと」の検証ばかりに時間をかけてしまう。しかし「まだわかっていないこと」を見出す作業にもっと時間を使おう。

2. ブレストする時間があるなら、ユーザーに聞く

現実の複雑さを過小評価する人間の心理的傾向の大きな要因の一つが「講釈の誤り」である。物事が起こってから後付けで因果関係やストーリーを組み立てる、後講釈のことだ。我々は起きなかった無数の物事より、2、3の目を引く物事に意味を見出し、特定のパターンに当てはめ考え、もっともらしい理由を後からつけて満足してしまう。これでは学びも進化もない。

世界は複雑である。その複雑な中で完璧な仮説は存在しない。仮説をとにかく実社会でテストし、価値あるものとないものを現実的に判別していくことが大切だ。ブレストする時間があるなら、一人でも多くのユーザーの話を聞け。自分の仮説を実社会でテストする勇気を持とう。

3. 小さな施策の積み上げ・マージナルゲインを狙う

成果を出すためには、必ず複雑で大きな問題にぶつかる。少しテストしてみると、もっと測定すべき雑多なデータがあることにすぐ気付く。視野が広がり、頭で考えていたときに見過ごしていた要素が見えてくるのだ。

壮大な戦略を立てても、それだけでは何の意味もない。もっと小さなレベルで、何が有効そうで何がそうでないかを見極めることが必要だ。わかったつもりになるより、成功するための細かい取り組みが明確になったほうが良い。とにかく問題を細切れにし、小さな打ち手をどんどん打って反応を測定してく、その積み上げが最終的に最高の成果を生み出す。

≪こんな人におすすめ≫

・リーダー

・マネージャー

≪併せて読みたい書籍≫

・ファクトフルネス

・学習優位の経営

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