地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門
最終更新: 2020年9月2日

≪著者≫
木下 斉
≪問い≫
地域で成功するには何が必要(不要)か
≪概要≫
ひとつは「いつまで待っても地元にスーパーマンは来ない」ということです。もう一つは「どの地域だって“始めること”はすぐにできる」ということです。どこかの組織から予算をもらうのではなく、自分たちの出せる手持ち資金を出し合い、自分たちが正しいと思ったことをやっていく。自分たちの責任だからこそ、失敗しても最終的な成功を手にすることができるのです。
1. 覚悟
結局、地域活性化の成否は、明るく楽しく、覚悟を決めて事業に取り組むメンバーが集まるかにかかっている。ただでさえ衰退するまちで、事業を仕掛けるとマイナスの意見ばかり言われて諦めるケースが多い。不安があるからと言って、人の賛成を精神安定剤にせず、自分で覚悟を決めてやるしかないのだ。
2. お金
一定の成果を収め、メディアや事例集などに掲載され始めると様々な団体が訪れるようになる。時間つぶし、物見遊山に付き合っていると組織がつぶれてしまうので、しっかり訪問に対しても対価をもらうこと。
また支援に関しても、支援してもらわないのが一番だ。支援策を出すと、それをもらおうと地方のあほなやつらが躍起になって提案書を書いて補助金集めに時間を割いている。役所の方を向いて、本来向き合うべきお客さんをほったらかし。だから売り上げもまともに立たないし、補助金が出たところで早晩だめになる。毎年自転車操業的に補助金申請に明け暮れる。人の金を使うのではなく、自分が使える範囲のお金から事業を成立させること。
3. 仲間
何かに失敗したときこそ、本当に評価してくれていた人と、そうでない人が良く分かる。そして目指すべき方向性に差異があれば、嫌われても良いからたもとをわかつ。
地域活性化に資する事業者は、地域全体のことと黒字にすることを両立しなければならない。つい不安になったときに行政を頼りたくなってしまう。しかしあまりに入りすぎると、独立した事業モデルに戻れなくなる。これらの不安や悩みがトップが本質的に孤独になる理由だ。だからこそ、それを突き通す仲間と全国各地でつながりながらも、なれ合いにならぬよう互いに緊張感をもって挑戦し続けるストイックさの両方が求められます。
≪こんな人におすすめ≫
・地方で起業しようとしている人
・都会のサラリーマン
≪併せて読みたい書籍≫
・地域ビジネス起業の教科書―地域で働きたい人がはじめに読む本
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