呉市起業家支援プロジェクト 最終審査会3つのプレゼンコツ

呉市起業家支援プロジェクトの最終プレゼンが3日後(12月8日)に開催されます。
ブシツもこのプロジェクトで採択されオープンしたため、大変思い入れのある企画です。
ちなみに呉市起業家支援プロジェクトとは、呉市内で起業する方を応援するプロジェクトです。採択者のビジネスプランは、呉市のふるさと納税型クラウドファンディングにて資金調達することができます。
呉市が広報などもバックアップしてくれるため、呉市に来てまだ人的ネットワークが無い方でも安心して事業を始めることができます。
そんな起業家支援プロジェクトでビジネスプランを魅力的に伝えるためのコツを3つご紹介します。
【その1】ワクワクと事業経済性がバランスした事業計画を策定する
私が一番大切だと思うのはここです。
いくらワクワクしてもビジネスとして成立しない建付けであれば非現実的ですし、逆に現実的過ぎてもこのプロジェクトで採択する意味がないと思っています。実現可能性が高いのであれば借り入れできるかもしれませんし、何より本プロジェクトの主旨ともズレてくると思います。
またワクワクする、いわゆるエモいビジネスアイデアを考え付くのは比較的簡単です。絵に描いた餅はいくらでも生み出すことができます。(もちろん発想力や知識、偶然などの要素はあります)
しかしそこに事業経済性を加え、ワクワクする未来を現実の手段で実現させていくことは容易ではありません。どこで利益を出すのか、利益を出すためにどんなビジネスモデルにするのか、ビジネスモデルの実現に向けてどんなオペレーションを構築するのか。こういうことも、片方では考えなくてはならないのです。
【その2】聴衆にとって必要な情報を選別した資料を作成する
とにかくなんでも資料に盛り込むのは止めましょう。
こんな人がいるかもしれない。
これを説明しないとバカだと思われるかも。
そういう懸念からとにかく自分の頭の中にあることを全部資料に盛り込み説明しようとする人がいます。あらゆる人に理解してもらおうとしてしまうのです。
しかしこれは逆に、誰にも理解されません。それは相手がバカだからではなく、話に飽きて聞く耳を持たれなくなるためです。話をしている途中に聴衆が下を向いたり、相打ちが消えたりした経験がある方はこの傾向にあると思っていただいてよいでしょう。
これを防ぐには聴衆が本質的に理解したい事のみを残し、それ以外は説明をしない選択と勇気を持つことです。そしてわざと質問される余白を作りましょう。質問してもらえればその時に説明できるので、わざわざ本番のプレゼンで全部を話す必要ありません。
話が長いと自覚している人は、今作成している資料を半分にできないか考えてみて下さい。
【その3】自信のある挙動に気を付けて発表する
最後に発表する際の挙動です。
・低い声で話す
・抑揚をつける
・体を揺らさない
・前を向く
・背筋を伸ばす
・ゆっくり話す
こういったことを一つずつ実践することで信頼を勝ち取ることができます。
逆に猫背で下を向いてぼそぼそ早口で発表していると、いくらビジネスプランが良くても聴衆を不安にさせてしまいます。
ビジネスはビジネスプランで動くのではなく、人の行動によって動くためです。元気さ、明るさ、頼もしさがない人は、「この人じゃ無理かも」と思われてしまいます。それじゃあ勿体ないですよね...。
少しでもこれから最終プレゼンをされる方のお役に立てたらと思います。