呉市起業家支援プロジェクトで勝ち残る(ブシツの例)



先日、呉市起業家支援プロジェクトで勝ち残るための記事を作成しました。


▼過去記事▼

https://www.k-bu42.com/post/%E5%91%89%E5%B8%82%E8%B5%B7%E6%A5%AD%E5%AE%B6%E6%94%AF%E6%8F%B4%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88%E3%81%A7%E5%8B%9D%E3%81%A1%E6%AE%8B%E3%82%8B


▼呉市起業家支援プロジェクト▼

https://www.city.kure.lg.jp/soshiki/40/kigyoukashien.html

今回は実際にコワーキングスペースブシツはどのようなビジネスモデルを当初想定し、起業家支援プロジェクトに挑んだかを一部ご紹介します。具体的な理解の一助となれば幸いです。記載内容は全て、当初の仮説ですので、事実かどうかはまた違います。その点をあらかじめご了承下さい。

≪問い≫

いかに呉市起業家支援プロジェクトで勝ち残るか

≪答えるべき論点≫

1.いかに主催者の目的を満たすか(波及効果、連鎖反応)

2.いかに資金調達を達成するか(社会性、新規性)

3.いかにビジネスとしての原理原則を守るか(勝ちパターン、競争優位性)

≪ブシツの例≫

それでは具体的にブシツの例を用いて上記論点にどう回答していったかをご説明します。


1.いかに主催者の目的を満たすか(波及効果、連鎖反応)


ブシツはくれワンダーランド構想3つのテーマの内、2つをターゲットにしました。

1)誰もが多様な夢に向かってチャレンジできるまち

2)創意工夫で時代を先取りする産業を創造できるまち


"誰が何を知っているかが容易に分かり協働できる状態を作り、チャンレンジの障壁を激減させる"というコンセプトを掲げ、その実現のためにコワーキングスペースという業態をはめ込みました。


またコワーキングスペースを選択したのにはもう一つ理由があり、病院、製造業、建設業、飲食店という従来型の産業だけでなく、新たにITやテクノロジーを駆使した産業が出てくる土台となりたいと考えたためです。時間や場所に縛られずに仕事ができる状況を創ることで、パソコン1台で価値を生み出すという発想やチャレンジに繋がれば良いと考えました。


このように、ブシツは連鎖や波及が主成果物となり、かつその成果が呉の掲げるビジョン、抱える課題を解決するようになっています。もちろん、もともとコワーキングスペースを自分が使いたい、というのが出発点です。


2.いかに資金調達を達成するか(社会性、新規性)


呉市の経済的な課題をコワーキングスペースによって解決したい、という段階で社会性はほぼ獲得していました。呉市で危機感を持っている経営者やリーダー層、成長志向層、また故郷である呉市を心配している都心在住者に対して訴求できるストーリーを設計しました。


この層はコワーキングスペースを実際に利用した経験がある方や、学んだり起業することに極めて肯定的です。それができる場所が呉にできる、というメッセージをとにかく発信することで共感していただき、ご支援いただけるようにしました。


3.いかにビジネスとしての原理原則を守るか(勝ちパターン、競争優位性)


コスト構造として一般的にコワーキングスペースのようなスペースビジネスは、原料等の変動費はほとんどなく、賃料と人件費という固定費が支配的なはずです。


またこのビジネスの難所は2つあると想定しました。

一つ目はサービスの認知度です。事業を計画していく中で「コワーキングスペースという名前を聞いたことが無いし、そういうサービスがあるということも知らない」という状態に直面しました。そのため、サービスの啓蒙活動から始める必要があり、集客に極めて長い時間が必要だと考えられます。

二つ目は利用可能な母数が少ない(だろう)ということです。上述した通り従来型の産業への従事者が多いことから、そもそも場所に捉われない働き方ができる人材自体がかなり少なそうだと仮説を立てました。


以上より、この商売の原理原則は、「固定費を徹底的に削減することで、1)損益分岐点客数を極限まで抑える、2)需要の掘り起こしまでの時間を稼ぐ」ことであると仮説を立てました。

賃料に関しては、呉駅からの徒歩圏内×坪単価×他固定費を基にした最低必要収容人数の指標を基にできるだけの物件を調査しました。およそ人が一人作業するには最低1坪必要とされています。そのため賃料の視点で見るとコワーキングスペースは「坪単価に対して客単価をいくらに設定するか」のビジネスに置き換えられます。そのため、アクセスの良さと坪単価のバランスを取ることが結構重要だと判断しました。

(ここで、他固定費とは、光熱費や通信費、消耗品費等です。これらの固定費がかかるので、狭すぎるスペースの場合、売り上げが足りなくなることを考慮しています。)


人件費に関してはもっと深刻で、賃料よりコストがかかります。そのため最初は無人運営を基本としました。そこでたまたま運営していた子育てサークルのメンバーにご協力いただくオペレーションを考えました。固定的に人を雇うのではなく、ママ人材のスケジュールを調整して都度必要な各種対応をするというオペレーションです。例えば清掃や施設見学対応、ブログの更新などです。それ以外にもスマートロックや監視カメラ等無人を成立する条件を整えています。


≪さいごに≫

いかがでしたでしょうか。

今回、最後の原理原則に関しては"死なない"ことに注目して記載しました。少しでも参考になれば幸いです。"売れる"ことに注目した記事は、利益が出始めて効果が実証されてから記載するようにします。

計画は計画、仮説は仮説。実際は全く違うことが起きます。現に今、ブシツも集客の仕方を当初の想定から大幅に変えて、会員数、利用者数、お問合せ数は実は結構増えています。それは分かった上で、それでも最初からこのような問いに答えておくことは「商売を博打にしない」という意味で重要です。また当初想定していた前提や仮説のどこが間違っていたのかを測定する際にも役に立ちます。

ブシツでは、呉市起業家支援プロジェクトの事業計画作成をサポートするサービスがあります。採択を約束するものではありませんが、確実に事業計画の品質と精度を上げます。

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