優れたリーダーはみな小心者である。

最終更新: 9月1日





















≪著者≫

荒川 詔四

≪問い≫

すぐれたリーダーの原理原則は何か

≪概要≫

私は、リーダーシップこそが、仕事と人生を楽しくすると考えています。みんなが共感する理想を掲げ、みんなで知恵を出し合って、ともに汗をかいて結果を出す。そのプロセスが楽しいですし、ゴールにたどり着いた時にははメンバーとの間にきずなが生まれています。もちろんリーダーシップを発揮するためには、リスクを冒す勇気も必要です。しかし失敗しても命まで取られるわけではありません。それにビジネスの世界において解決不可能な問題などは絶対にありえないのです。

1. 繊細な楽観主義

あらゆるトラブルは必ず解決できる、むしろトラブルはチャンスであると楽観的に考えること、そしてそのトラブルを実際に解決することがリーダーの役割です。ビジネスは人間対人間の営み、その人間関係によってトラブルは発生しますが、まっすぐ相手と向き合うことによって人間関係を結びなおし、思いもよらないギフトまで与えてくれるのです。

この人間関係を修復するために必要なのが、小心な繊細さです。相手には相手の事情や考えがありますから、それを真摯に受け止めなければ対話は成立しません。そのため、相手の立場、利害、感情を細やかに察知する「繊細さ」こそが武器となります。

2. 原理原則を死守するという臆病さ

ビジネスには「生命を大切にする」「環境を大切にする」「嘘をつかない」「高い品質を保証する」などの、当たり前の原理原則があります。この当たり前のことを棄損した時にすべてが崩れます。原理原則とはそんな厳粛なものです。

ところが実際のビジネスでは、常に相反する価値観の相克の基にあります。例えば利益と品質です。経営状況が悪化した時、なんとか利益を出したいという恐怖心が誤った原理原則を外れた判断を促します。これが組織のモラルを低下させ、そのうち崩壊に向かっていくのです。

目先の売り上げや利益が減ることを恐れる中途半端な小心者ではなく、組織を深刻な事態に追い込むきっかけを作ることへの心の底からの恐怖で動く真の小心者になることです。

3. 心配して先回り

ときにヒロイックに報じられる、社内の軋轢を“剛腕”で乗り切って「大改革」を行ったとされるリーダーは、もしかすると「先見性」に欠けるがために、避けることができた“不要な軋轢”を起こしてしまっただけなのかもしれない、と考えることが必要です。軋轢を回避し、先手先手を打って改革を進めていく「一見なにもしていない」ように見えるリーダーの手腕に目を凝らす必要があると思うのです。そしてこれができるのは“心配性”の人です。心配事がなくなるまで考え抜くからこそ、先の手まで読めるのです。

一方で決断するには“3現(現物・現場・現実)”を深く知らなくてはなりません。現場にある“やむをえない事情”を理解し、現場を体感することで解決策は自然と導かれます。地べたを這いずるような業務経験をしっかり積み、現場に対する“畏れ”を醸成しなければ、現場感覚のない、現場を壊す意思決定をしてみます。その結果、「OKY(お前が来てやってみろ)」につながるのです。

≪こんな人におすすめ≫

・経営者

何度も読み直したくなる書籍です。

≪併せて読みたい書籍≫

・パラノイアだけが生き残る


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