マネージャーの問題地図 ~「で、どこから変える?」あれもこれもで、てんやわんやな現場のマネジメントらけ・休めない働き方
最終更新: 2020年9月1日

≪著者≫
沢渡 あまね
≪問い≫
マネージャーの役割は何か
≪概要≫
必要なマネジメントの全体像を把握し、足りてないものを明確にし、チームで解決する。外の力を借りながらこなれさせていけばいいのです。
1. 意識合わせより「景色合わせ」をする
立場が違うと意識を合わせることは難しい。それよりも「どんな景色を見ているのか」「どこがずれているのか」「見落としはないか」を上司と部下で共有した方が良い。これらを共有するための論点は下記の5つである。
目 的:この仕事は誰のため、何のためにやるのか
インプット:成果を得るためにどんなリソースが必要か
成 果 物:生み出すべき完成品の状態と期限と提出先は何か
関 係 者:巻き込むべき人は誰か
効 率:その仕事の生産性、費用対効果はどれくらいか
2. 仕事を手放す勇気と仕組み
現場を離れるのが寂しい、自分のこだわりを捨てられない、部下を信頼していない、仕事の範囲や権限が曖昧、自分の仕事が整理できていない、などの理由で自分が全てやってしまうマネージャーがいる。まずは自分の業務を棚卸してみよう。その業務を
1)マネージャーとしての仕事
2)プレイヤーとしての仕事
3)定常業務
4)非定常業務
のマトリクスで整理し、どの仕事を任せるか決めよう。
仕事を任せる際には、
1)報連相のルール
2)マネージャーの関わり方
3)使えるリソース
4)緊急時の強力な統制
を部下に示してあげよう。
3. マネジメントすべきこと
コミュニケーション:社内外の必要なコミュニケーションを発生させる
リソース:必要なリソースを明確にし調達する
オペレーション:業務を効率よく行うための仕組みを整える
キャリア:成長に必要な要件を定義しメンバーにその機会を与える
ブランド:組織と担当業務の価値を高める
これらをマネジメントするために必要な行動は
1)ビジョニング
2)課題発見/設定
3)育成
4)意思決定
5)情報共有
6)モチベート
7)調整/調達
8)生産性向上
9)プロセス作り
の9つである。
≪こんな人におすすめ≫
・新任のリーダー
・部下との接し方に困っている上司
≪併せて読みたい書籍≫
・職場の問題地図