ニュースの“なぜは世界史に学べ 日本人が知らない100の疑問





















≪著者≫

茂木 誠

≪問い≫

世界の事件はなぜ起きているのか

≪概要≫

ニュース番組や新聞をなんとなく見ているだけでは、ニュースの「本質」をつかむことはできません。「世界の常識」を知っておくと、国際ニュースの「本質」が見えてきます。

1. ヨーロッパの憂鬱

そもそもヨーロッパに最初に侵入したのはゲルマン人(民族大移動)で、ゲルマン人同士の抗争の末フランク王国が西ヨーロッパを統合、西方キリスト教のローマ・カトリック教会とラテン文字を採用した。フランク王国はフランス・ドイツ・イタリアに分裂し、特にフランス・ドイツ間の戦争が繰り返されていました。

EUが発足した原因はこのドイツにあります。ドイツ帝国とオーストリアハンガリー帝国が起点となり第一次世界大戦が勃発、対するフランスとイギリス、日本の同盟国に負け民間人を大量に殺したドイツに制裁を加えました。ドイツは戦費を請求され通貨を大量発行、ハイパーインフレが起き国家存続の危機に瀕します。その中で民主主義のプロセスを経て登場したのがヒトラーであり、彼の独裁的統制の元、工業化が促進し経済成長を促しました。しかし軍事産業を禁止されていたにもかかわらずドイツは秘密裏に軍用兵器を開発、ポーランドを攻撃したことで第二次世界大戦が勃発したのです。再度ドイツは敗戦国となりますが、ドイツに制裁を加えることで起きる危険性をヨーロッパは学び、代わりにドイツのルール地方で採れる石炭や鉄鉱石といった軍事原料をヨーロッパで共同管理しようという思想に転換しましたた。これが拡大し、原子力や農産物、労働力といったその他資源も共同管理することとなり、最終的にはEUという形で複数の国家を統一した共通通貨を用いる共同体が出来上がりました。

2. 台頭するイスラム過激派

スンナ派のイスラム教徒がISのような過激派なのかと言えば、もちろんそんなことはありません。イスラム教徒の90%を占めるといわれるスンナ派はISの暴力を嫌悪しています。ISに参加する戦闘員は「イスラム原理主義者」と呼ばれる人たちです。

イスラム原理主義とは、「7世紀の教典で決められたことを変えてはならない」というスタンスの基、現実に合わせて柔軟な解釈をする「世俗主義」のスンナ派を許しません。

このような原理主義が台頭するのは、イスラム世界が危機に陥いり不満がたまった状況です。「危機的状況になったのは、コーランやスンナの教えを軽んじ、堕落したからだ」というわけです。今不満が溜まっている理由、それはイスラム世界の近代化による富の不均衡です。

3. アメリカのグローバリズム

アメリカの担い手は大きく5つに分類されます。「軍需産業」「金融資本」「草の根保守」「福音派」「移民労働者」である。共和党支持は「軍需産業」「草の根保守派」「福音派」、民主党支持は「金融資本」と「移民労働者」である。民主党の主張は自由な資本活動です。

軍需産業は戦争が起きるたびに莫大な利益を得るため、戦争に大賛成の立場をとります。一方金融市場も大きな派閥です。彼らは戦争時には利害が基本的に一致します。さらに福音派も外に出て戦争をする立場を取ります。

アメリカ合衆国は移民によってつくられた国なので、基本的にアメリカに渡った順に力を持ちます。最初に渡ってきた人達がWASP(ホワイトアングロサクソンプロテスタント)と呼ばれる人たちで、正しいキリスト教を普及し、間違った信仰を正していかなくてはならないと考える、これが福音派です。アメリカが世界の警察・戦争をやりたがる理由です。

≪こんな人におすすめ≫

・歴史嫌いな人

私自身世界史が大嫌いでした。しかしこの書籍で色々学んでいくうちに、世界史に興味が湧き、色々な関連書籍も読むようになりました。ニュースに追いつきたい人にもおススメできる書籍です。

≪併せて読みたい書籍≫

・ニュースの“なぜは世界史に学べ2 日本人が知らない101の疑問

0回の閲覧

©2019 by 広島県呉市初のコワーキングスペース~ブシツ~。