デザイン思考が世界を変える

最終更新: 9月1日





















≪著者≫

ティム ブラウン

≪問い≫

デザイン思考はどのような考え方なのか

≪概要≫

イノベーションを技術に偏った視点で捉えるのは従来と比べて持続可能な考え方とは言えなくなってきている。既存の戦略から最適な物を選択する経営哲学ではなく、重大な違いを生み出し、それに触発された人々に目的意識を芽生えさせる新たなイノベーションのアプローチが必要だ。デザイン思考では、デザイナーたちが長年をかけて培ってきたスキルを幅広い人がビジネスの世界で活用できるようにしようとしているものである。

1. デザイン思考とは何か

デザイン思考とは探求のプロセスだ。洞察・観察・共感をもって消費者一人一人を個ととしてみる。そして創業者は「消費者と手を取る私たち」というスタンスに立つことで人々の満たされていないニーズを需要に変えようとする。この需要を形にするためにプロトタイプを作成し、また消費者の反応を見、根本的な前提を改良したり見直したりする反復的で非線形なプロセスになる。

一見すると商品化まで遠回りしているように見えるが、柔軟なデザイン思考家チームは一日目からプロトタイプを制作し改良を重ねていく。IDEOには「早めの失敗は成功への早道」という合言葉があるくらいだ。

2. デザイン思考に求められる思考

デザイン思考を体験するということは「発散的思考」、「収束的思考」、「分析」、「綜合」という四つの心理状態の間でダンスをするということに等しい。

発散的思考とは問題解決のための選択肢を増やすこと、そして収束的思考とはそこから選択肢を消去し決定を下す行為だ。経験豊富なプロジェクトリーダー程、デッドラインを利用して選択肢を決断に変えるすべを知っている。このプロセスを踏むためには複雑な問題を分解し、より詳しく理解しようとする分析と、大量の生の情報から価値あるパターンを抽出する綜合を行うこと必要である。

これらを実現する組織は「実験意欲」がある。この実験意欲を持たせるアプローチは次の6つの原則がある。

1)組織の生態系全体に実験を行う余白がある

2)変化する外的要因にさらされている人は適応力のある人人である

3)アイデアの良し悪しは誰が言ったかによらない

4)口コミ、生の声による支持を得られるアイデアを優先する

5)アイデアの育成、選択、採用に上層部の判断が必要である

6)包括的な目標を明確にしている

3. デザイン思考を実行する

デザイン思考を実行するには3つの必要な行動がある

1)作って考える

プロトタイプから何を学びたいかを把握し、その目的を満たせるだけの精度で製作するということだ。経験豊富なプロトタイプ製作者は、「これくらいで十分だ」というタイミングを心得ているのだ。

2)初心に帰る

経験価値文化を築き上げるには、紋切り型の製品やサービスにとどまらず、顧客一人一人に合わせたユニークな経験をデザインしなければならない。産業革命で発展した標準化された製品、サービスによる受動的な消費から、自らの経験に能動的に参加する時代へと再び戻りつつある。

3)メッセージを広げる

効果的な物語は、時間という要素を利用してデザイン思考の総合的なプログラムを前進させる大規模な活動の一部である。物語をリアルタイムに展開させるために、一日目からライターをデザイン・チームに組み込むことがますます多くなっているのだ。

≪こんな人におすすめ≫

・経営者

このような思考は、トップの思想と組織全体の文化によると思う。まずはトップがこういった思考を許容するか、またその信頼に足る程部下が成熟しているかが重要だろう。

≪併せて読みたい書籍≫

・「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考

・世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」


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