ざっくり分かるファイナンス~経営センスを磨くための財務~





















≪著者≫

石野 雄一

≪問い≫

ファイナンスとは何か

≪概要≫

ファイナンスはビジネスの世界で使えるどころか、その考え方無くしては企業経営は成り立ちません。

ファイナンスとは企業価値の最大化をはかるために役立つツールです。投資・資金調達・配当の三つを、現在から未来の視点で意思決定します。

1. 会計とファイナンスの違い

一番の違いは、会計は「利益」を扱い、ファイナンスは「キャッシュ」を扱うということです。利益とは売上から費用を引いたもので、実際に現金の出入りに関わらず会計上「認識」された段階で損益計算書に記載されます。

このことが、会計上の利益とキャッシュの残高の違いを生み出し、黒字倒産の原因にもなります。

2. お金の時間的価値

「お金の価値はいつ受け取るかで変わる」という考え方は、ファイナンスの中でももっとも重要な考え方です。例えば今日お金を受け取って利息を受けとれますが、5年後お金を受け取る場合は、5年分の利息を受け取ることができません。そのため、単純に利息分は5年後受け取る金額が高くないと対等ではありません。5年後の将来受け取れる金額(価値)はこの複利効果分割り引いて現在価値に戻す必要があります。

この金利というのは銀行にとって、貸す相手に感じるリスクが反映されます。何十年も一緒にいる友達と、今日あったばかりの他人では、同じお金を貸すにしても後者の方の金利を高くしたくなります。これは借りる側も同じ論理で、友人と赤の他人では、来年お金をくれるという話の信用性は異なります。そのため、今100万円と来年120万円、どちらが欲しいかと聞かれたら友人であれば後者、他人であれば前者を選択するでしょう。要するに、相手によってお金の将来の価値は変わるということです。

3. 会社の値段

さて、会社の値段は誰にとっての値段でしょう。それは投資家です。投資家とは債権者と株主が存在します。

会社の投資家に帰属するお金は「フリーキャッシュフロー」と呼び、簡易的には営業キャッシュフローと投資キャッシュフローを足して求めたり、営業利益に減価償却費を足し戻してザックリ算出したりします。このフリーキャッシュフローが会社の生み出す投資家が受け取れる可能性のあるお金ということで、この将来まで生み出すキャッシュを全て考慮して現在価値に割り戻したものがその会社の値段です。要するに、投資家が今お金を出すとして、将来に渡ってどれくらいのフリーキャッシュフローを出していってもらわないとその会社に投資する意味が無いか、ということです。投資家は他にも色々投資すべき対象がありますから、その会社のリスクやキャッシュを生み出す期間で考えられる収益率が達成できるかどうかに関心があるのです。

≪こんな人におすすめ≫

・若手社員

ファイナンスの基礎を知りたい方にお勧めの書籍です。

≪併せて読みたい書籍≫

・ファイナンシャル・マネジメント

・バリュエーションの教科書


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