「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考

最終更新: 9月1日





















≪著者≫

末永 幸歩

≪問い≫

アート思考をどう獲得するか

≪概要≫

アート思考とは、アーティストが目に見える作品を生み出す過程で行う3つの思考プロセスのことです。それは、「1.自分だけのものの見方で世界を見つめ」「2.自分なりの答えを探求、見つけ出し」「3.それによって新たな問いを生み出す」というプロセスです。決してたくさんの作品に触れたり、その背景知識を得たりして「教養」を身に付けることではありません。

1. アーティストと花職人の違い

アートという植物にとって、花は単なる結果でしかないことを知っています。もちろん花職人のなかには、立派な花を作り上げたことで、高い評価を受ける人もいます。アーティストと花職人は、花を生み出しているという点で、外見的にはよく似ていますが、本質的にはまったく異なっています。花職人が「他人が定めたゴール」に向かって手を動かしているのに対し、アーティストは自分の好奇心を基に探求していくこと自体に夢中になりその結果花になるのです。

2. リアルさとは何か

アートの世界には、その人の視点次第で様々なリアルがあります。例えば「1つの視点から人間の視覚だけを使ってみた世界」こそがリアルだという写実的・遠近法の前提に立つリアルもある一方、「さまざまな視点から認識したのものを一つの画面に再構成した」ピカソのようなリアルもあります。また紀元前1400年ころのエジプトの巨大な壁画のような「様々なものをその特徴が明確になる向きで組み立て永続性のある完全な姿を作り上げる(腕は同じ長さで日本ある、等)」というようなリアルもあるのです。

重要なことは、前提や枠組みを取っ払い、自分にとっての「リアルさ」とは何か、と問うことです。

3. そのまま知覚する

ついにボロックは、アートを「なんらかのイメージを映し出すためのもの」という役割から開放しました。「絵を描いた」というより、絵の具やキャンバスという物質を使って、「絵を作った」と表現した方が正確かもしれません。

私達は「絵になにがかかれているのか」がわからないと、なんとなくすっきりしません。お母さんの「何描いたの~?」「虹?」「コロッケ?」などの問いかけは、「絵=なんらかのイメージを映し出すもの」という一つの「ものの見方」から発せられています。しかし幼かった私がこの作品にみていたのは、自分の体の動きによって紙に表現された結果を以て「お母さんに見せよう!」ということだけだったのです。そのときの私にとって、あの絵は「虹」でも「コロッケ」でも「クレヨンが付着した紙」でもなく「自分の身体の動きを受け止めてくれる舞台」だったのかもしれません。

≪こんな人におすすめ≫

・ビジネスパーソン

アート思考をアートの視点から解説した書籍です。ノウハウ本ではないので、抽象化して自分自身で解釈する必要があります。これもアートかもしれません。

≪併せて読みたい書籍≫

・デザイン思考が世界を変える

・世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか


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